糖尿病の薬は薄毛の原因かも?
深刻な成人病「糖尿病」の薬は薄毛の原因かもしれません
「糖尿病」は珍しい病気ではありません。平成26年の厚生労働省の調べによると、現在糖尿病患者数は約3,166,000人もいるようです。糖尿病は高血圧症に次いで多く、年々増えているとのことです。
これは医療費(税金)が上がるのもわかりますね。
ちなみに僕の両親、妻の両親ともに糖尿病を指摘され、一時は薬のお世話になっていました。本当に身近な病気ですので、気をつけないといけませんね。
身内が患っていながらも、楽しそうに暮らしているのを見るとそれほど深刻な病気ではないのかな?と感覚が麻痺してしまいますが、糖尿病とはどんな病気なんでしょうか?また、その糖尿病を改善する薬、経口血糖降下剤が薄毛の原因になるとしたら?
一度かかると治らない!恐怖の糖尿病!
糖尿病とはどんな病気なんでしょうか?漠然と糖質(お米、お菓子など)を摂り過ぎて、尿に糖が混ざることなんだろうな。ぐらいの知識はあると思いますが以外と知らないものです。
糖尿病とは、すい臓で作り出されるインスリンがうまく働かなくなる病気です。しかも一度糖尿病になると一生治りません。
イ ンスリンとはホルモンの一種で、食事などにより血糖値が上がるとすい臓から分泌されます。すると、臓器に取り込んでエネルギーにしたり、たんぱく質の合成 や細胞を増やす働きがあります。こうしてインスリンが正常に働くことで血糖値を安定させることができます。ということは、インスリンがうまく働かなくなる ということは生命の危機に直結するということです。
さらに糖尿病には、大きく分けると2つのタイプがあります。
- 2型糖尿病
- 1型糖尿病
それでは1つずつご説明します。
2型糖尿病とは?
2型糖尿病とはインスリンの量が少ない、またはインスリンがうまく働かない状態です。糖尿病を患う10人に9人はこの2型糖尿病で、40歳を過ぎてから発症するケースがほとんどですが、まれに若い人も2型糖尿病になるケースもあります。
2型糖尿病の原因
糖尿病は、甘いものの食べ過ぎや運動不足など個人の生活習慣によるものと思われがちですが、遺伝にも原因の一部がありますので、人によっては糖尿病になりやすい、糖尿病になりにくいということがあります。
2型糖尿病の症状
2型糖尿病の症状は、ゆっくり少しづつ現れるのでなかなか気づきにくいものです。初期段階では自覚症状がないというケースがほとんどです。2型糖尿病の症状は以下のものがあります。
- 疲労感
- 目のかすみ
- 乾燥肌でかゆい
- 性機能の低下など
どれも日頃の疲れなどと錯覚してしまいそうなものばかりですね。
2型糖尿病の治療
完治こそしませんが、血糖値をコントロールすれば日常生活にはほとんど支障はありません。2型糖尿病の治療方法は以下のとおりです。
- 食事指導
- 運動
- 薬の服用、注射
治療方法はほぼ確立されています。
1型糖尿病とは?
すい臓がインスリンをほとんど、または全く作り出すことができません。糖尿病患者の1割にも満たない数しかおらず、若いうちに発症することほとんどです。また、年齢に関係なく発症するケースもあります。
1型糖尿病の原因
1型糖尿病の原因はわかっていませんが、遺伝やウイルスなどにより過剰に反応した免疫機能がすい臓のβ細胞を壊し、インスリンが分泌されにくい、または分泌しなくなると言われています。
1型糖尿病の症状
2型糖尿病とは違い、1型糖尿病の症状は突然現れます。
- のどの渇き
- 強烈な疲労
- 急激な体重の増減など
大体は2型糖尿病と症状が似ていますが、症状としては適切な治療を行わないと命の危険があります。
1型糖尿病の治療
1型糖尿病の治療は主に、インスリンの注射です。病院ではなく1型糖尿病患者自ら行います。今は技術も向上していますので注射針は極細で、痛みをほとんど感じないそうです。
実際、友人がこの1型糖尿病の患者で、日常から数本インスリン注射を持ち歩いています。1型糖尿病と関係があるかわかりませんが、精神的にも不安定なところがあり、ホルモンバランスにも影響があるのではないかと個人的には感じます。
2型糖尿病の治療薬は薄毛の原因になる?
薄毛治療の第一人者、板見智医師によると、経口血糖降下剤は薄毛の原因になる可能性があるということです。
その薬は主に、
- グリベンクラミド
- グリクラジド
- グリメピリド
- ボグリボース
- アセトヘキサミドなど
基本的には、食事療法や運動療法など適切に行なっているのに、インスリンの分泌量が少ない2型糖尿病患者に処方される薬です。
すい臓のランゲルハンス島組織に直接働きかけて、インスリンの分泌を促進させます。
1型糖尿病患者の方は、薬をやめるという選択肢はありません。2型糖尿病患者も重度の場合は、1型糖尿病患者と同様に薬を手放すことはできませんが、食事制限や運動で血糖値をある程度下げることができれば薬も服用せずに済むケースがあります。
命には変えられませんが、やっぱり薄毛にはなりたくない!という方は日頃の生活を改めましょう!
参考:板見 智氏著書 「毛髪科学最前線」