薄毛の遺伝は母方とは限らない!
薄毛の遺伝は「母方が原因」はもう古い?
薄毛は遺伝する。これは常識ですが、それも母方の祖父が薄毛なら、かなりの確率で薄毛になるというのも有名ですよね。
だけど、母方だけでなく父方の遺伝も同じようにあなたの薄毛に影響があるとしたらどうでしょうか?
国際学術誌にも掲載された遺伝子研究の成果と合わせてご紹介します。
「母方の祖父が薄毛ならあなたも薄毛になる」はもう古い!
突然ですが、僕の母方の祖父はちゃんと薄毛です。こりゃ間違いなく薄毛になるなと思っていたら、父方の祖父も薄毛ですので「遺伝による薄毛」ということだけで言えば、本当に間違いなく薄毛になります。
少し話が逸れましたが、母方の祖父が薄毛だから薄毛になる。これは、多因子性の優勢遺伝。つまり、男性が薄毛になるかどうかを左右するされる原因の遺伝子は、母親から受け継ぐとされているX染色体にあるAR(男性ホルモンの受容体遺伝子)にあるとされてきました。
しかし、2008年にイギリスのロンドン大学を含む欧米6カ国のチームが「ネイチャー・ジェネティクト」に発表した研究成果によると、新しい遺伝による薄毛の原因が見つかりました。ちなみに「ネイチャー・ジェネティクト」は、遺伝学に関する国際学術誌ですからその信ぴょう性もかなり高いものです。
全く無関係だと思われていたものが遺伝による薄毛の原因に
この研究チームが発表した内容は以下の通りです。
- 男性ホルモンとは関係がないと思われていたDNA塩基配列の変異が、20番染色体で発見される
- AR(男性ホルモンの受容体遺伝子)と上記DNA変異も両方を持つと、持たない場合に比べて薄毛になる確率が7倍
なんということでしょうか。薄毛になるかどうかの差が7倍なんて大きすぎると思いませんか?
このことから、薄毛は母方からの遺伝だとは明示することができなくなりました。
確実に分かっている原因から薄毛の対策を進める
ここで一つ考えていただきたいのは、医学やそれ伴う研究などが進めば新しい原因が分かるということです。
今までの薄毛の原因だとされていたものが、全く違う発見のために覆ることがあります。そして人の遺伝子なんてまだまだ分からないことばかりです。だとすれば、確実に明確になっているところからしっかり薄毛の対策をすることが大事だと思いませんか?
次のページでは、今の薄毛の原因のその対策についてご紹介します。