ヘアカラーは薄毛の原因?
ヘアカラーを使っていた20代前半
薄毛の原因としてよくあげられるのが、「ヘアカラー」ですね。僕は18歳から21歳までの3年間の間に髪を金、茶、赤とヘアカラーで楽しんでいました。そして、その数年後には薄毛に悩むことに…。
こうなると、やっぱりあのときの「ヘアカラー」が薄毛の原因だったんじゃないだろうか?と18の頃の自分を恨んだりもしました。
ヘアカラーで髪のおしゃれを楽しみたいのは僕も同じです。しかし、ヘアカラーが薄毛の原因だとしたら?
ヘアカラーを薄毛にはどんな関係があるのでしょうか?
ヘアカラーの成分から薄毛との関係を考えます
こちらのサイトに掲載されていた、ヘアカラーの成分を並べてみます。
- 染料
- pH調節剤
- クリーム基剤
- コンディショニング剤
- 安定剤
- 香料
- 溶剤
- 酸化剤
- 乳化基剤
- 安定剤
とあります。1剤、2剤と別れていますが、ここではそんなに重要ではないのでまとめました。さらにこの中から、特に薄毛の原因と考えられるものだけをピックアップすると、
- 染料
- pH調節剤
- 酸化剤
この3つに絞られます。
ヘアカラーの染料は薄毛の原因?
ヘアカラーの染料は酸化染料や直接染料などが含まれていますが、酸化染料に含まれているパラフェニレンジアミンはアレルギーの原因となり、繰り返し使用することでアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
また、同じく酸化染料に含まれるフェニレンジアミンはガンを発症させる確率を引き上げます。
しかし、薄毛の原因となるかと言われれば根拠に乏しいですね。
ヘアカラーのpH調節剤は薄毛の原因?
ヘアカラーのpH調節剤には「アルカリ剤」が使われています。アルカリ剤は、よく石けんや合成洗剤に含まれていて、脂汚れ、皮脂汚れ、タンパク質汚れに強いのが特徴です。
髪の成分は主にタンパク質(アミノ酸)です。アルカリ剤はこのタンパク質をボロボロにするものです。ということは必然的に髪がボロボロになるということです。
また、皮脂なども取り除いてしまうので、肌荒れの原因にもなります。美容師の人たちの手荒れがひどいのもうなずけますね。
ヘアカラーのpH調節剤は薄毛の原因として考えてもいいでしょう。
ヘアカラーの酸化剤は薄毛の原因?
ヘアカラーの酸化剤には「過酸化水素水」が使われています。過酸化水素水は濃度が高いと「劇物」ですので、一般家庭では使うことができません。濃度を薄め、漂白剤や殺菌剤として使うことができます。
ヘアカラーに使われる過酸化水素水の濃度は6%までとされていますが、過酸化水素水の濃度が3%のオキシドールでさえ目に入れば大量の水で洗わなければならない危険なモノです。
以前は消毒薬としてよく見かけたオキシドールも、最近では傷以外の組織や細胞を損傷することがわかり、あまり使われなくなりました。
ここで注目してもらいたのが、「組織や細胞を損傷する」というところです。これが毛母細胞だとしたら…?とてつもなく恐ろしいとは思いませんか?
ヘアカラーは薄毛の原因になります
一つ一つ整理すると、ヘアカラーは薄毛の原因になります。特にpH調節剤と酸化剤が危険ですね。他にもやはり口に入れられないような成分は、体にとって百害あって一利なしですがこの2つが特に発毛、育毛には問題があります。
が、これには1つ条件がつきます。それは、「頭皮に直接付着させること」です。髪自体は成長を止めた細胞の集まりですので、髪が細くなるという点を除いてはどれだけ傷んでも薄毛には一向に影響しません。
しかし、頭皮に直接塗り込むことで、炎症や細胞組織の損傷などのリスクが発生します。
ということは、プロが丁寧にヘアカラーする分には薄毛に関して問題がないということです。流すときに皮膚に触れる程度なら、それこそ心配する必要はありません。
ヘアカラーでの薄毛の心配がない場合、他にどんな原因で薄毛になるのでしょうか?次のページで薄毛の原因についてお教えします。