頭皮をマイクロスコープで見てはいけない3つの理由
頭皮の状態を確認するはずのマイクロスコープが…
よく、テレビや雑誌などでみかける頭皮の状態チェック。そのアイテムに必ずといっていいほど登場するのがマイクロスコープです。
頭皮をマイクロスコープでチェックしては、
「え〜!オレ、こんなに汚れてるの〜!」
「これが薄毛の原因にもなるんですね(医者っぽい人)」
みたいな流れですね。だけどマイクロスコープは薄毛の改善には有効ではありません。その3つの理由をご説明します。
理由その1 マイクロスコープで見える範囲は薄毛の原因じゃない
頭皮の状態をチェックするためにマイクロスコープ。その理由は、毛穴の状態をチェックすることなんですが、ここで決まり文句のように「毛穴に皮脂が詰まっている」という話になります。
しかし、毛穴に詰まった皮脂は、新しく髪が生えてくると押し上げられて勝手に出ていってしまいます。また、洗髪後ならまだしも、1日汗をかいた状態なら汚れていて当然です。
毛穴の汚れで心配する必要があるのは炎症だけです。
皮脂が薄毛の原因ではないのはすでに周知のことです。ですからマイクロスコープでいくらみても薄毛の原因は分からないんです。
理由その2 気にしすぎることが逆に悪影響になります
次に、気にしすぎること自体そもそも悪影響です。マイクロスコープで見て汚れているからと何度も洗う。そうすると、必要な皮脂まで落ちて、バリア機能が低下し、肌のトラブルという流れもあります。
また、汚れを落とそうと何度も洗ったり、強くこすったりすることで生えてきたばかりの髪まで抜ける、切れるなどのダメージも考えられます。
さらに、気にするあまりストレスになり、それが薄毛の原因にもなることも考えられます。
理由その3 マイクロスコープは商売です
なんだってそうかもしれませんが、マイクロスコープでみせるということは、これだけ汚れているから薄毛になるかもしれません。だからこれを買いましょう。みたいに、最終的に何かを買わせようとしています。当たり前ですが、悩み事となるとその判断がどうしても鈍ります。
ダニの駆除アイテムを買わせようと顕微鏡を使い、「あなたの枕にダニがこんなにいるんですよ!」みたいな感じですね。ダニなんていて当たり前なのに、あんなにウジャウジャいたら気持ち悪い!という心理を利用するわけです。
女性のシミやソバカスなんかも同じ部類ですね。特別なカメラを使い、「これがシミ、ソバカスの予備軍なんですよ」とエステや高級なクリームを買わせようとするのが常套手段です。
マイクロスコープはそれと同じだということです。
薄毛対策は過剰になりすぎないように
薄毛はなにをどうしたって改善したいものです。だけど、そこに集中しすぎることが返ってマイナスになることもあるということです。
目に見えないぐらいの細部なんて気にする必要はありません。薄毛の原因は他にあるのですから。