育毛サロンは本当に安心できる?
育毛サロンは安心して利用できるの?
薄毛に悩むと、テレビCMなどでみかける育毛サロンが魅力的に見えますよね。
育毛サロンに通っている人みんなが、薄毛を改善しているかのような絶対的な効果を感じるのは僕だけではないはず。
だけども、心のどこかで「薄毛が改善されるのは一部の人だけ」「ほとんどは大金払ってそれで終わり」と感じてしまいます。
特にお金に関しては、僕たち一般の人からすればかなりの高額を支払うイメージがあります。それで効果がなければ、泣くしかありませんよね。
育毛サロンが安心して利用できるか。僕なりに調べてみました。
AGAが育毛剤で治ると言われるまでは育毛サロン頼りでした
今や、薄毛は育毛剤で治ると言われていますが、これもほんの十数年前の話で、それまでは育毛サロンに通うしか手段がありませんでした。
しかし、当時の育毛サロンは独自の方法、いわゆる民間療法のレベルで薄毛対策を行っていたので、薄毛が改善されるどころか、頭皮を傷めたり、最悪薄毛が悪化することもありました。
結果を伴うことはないのに、料金はかなり高額なものも多く、国民生活センターへ育毛・発毛の効果をうたい文句にした業社へのクレームが多数寄せられていました。
若い世代をねらった高額育毛サロン
2000年に国民生活センターでは「育毛サービス」という調査項目が設けられ、
- 2000年:723件
- 2001年:699件
と苦情が寄せられました。その苦情項目は主に以下の通り
- 医学的根拠がないのに、○○脱毛症と診断する
- 「必ず髪の毛が生えてくる」といったキャッチコピーで勧誘する
- ヘアケア商品なども同時に勧められ、支払が高額になる
- 途中解約を申し出ても、様々な理由で認められない
などなど、僕たちが心配している様なことがそのまま苦情として寄せられています。
2001年時の苦情の割合は、
- 20代:352人
- 30代:174人
- 40代:65人
と恋愛、結婚が課題でもある若い世代の足下を見るような卑劣な営業方法が今でもまかり通っています。
事例を2つご紹介します。
薄毛改善の効果がないことすらお金に換えようとするケース
20代男性が育毛サロンにて「その薄毛は改善します」と言われ50万円の高額な契約を結びますが、頭皮が炎症を起こし真っ赤に。それを育毛サロン側に伝えると、「それは血行障害です」とマッサージ器の購入を勧められました。
途中解約で違約金30万円を請求されるケース
20代男性が「薄毛は確実に治ります」と言われて165万円の契約を結びましたが、2回通って解約を申し込んだところ、違約金30万円を請求されました。
育毛サービスには法的制限がありません
なぜ、育毛サロンではこういったトラブルが発生するのかというと、中途解約時に支払う上限額に法的制限がないからです。
似たようなサービスに「エステティックサロン」がありますが、このエステでは特定商取引法にて「特定継続的役務提供」という規制があり、中途解約時の上限金額が設定されています。
しかし、育毛サービス業ではこういった法的規制が整っていないのが現状で、悪徳業者は大手をふるって未だに「その薄毛治りますよ」と言って高額請求を行っています。
通うなら「日本毛髪工業協同組合加盟店」へ
法的整備が整っていないサービスなんて、こわくて本来利用できませんよね。しかし、しっかりとしたサービスに取り組んでいる育毛サロンもあります。
そういった育毛サロン、そして利用する消費者のために立ち上げられたのが「日本毛髪工業協同組合」です。
- 「絶対に治る」「このままではもっと抜ける」といった表現を用いた勧誘による契約は取り消しできる
- クーリングオフなどの独自のガイドライン
- 中途解約に関する独自のガイドライン
など、協会独自でガイドラインを設けて、よりクリーンな育毛サービスに努めています。
老舗の「アートネイチャー」や「アデランス」「バイオテック」などの大手育毛サロンも加盟しています。あの数字の入った企業は加盟していないようですね…。
この甲斐あって、2007年には国民生活センターへの苦情も463件に減少し、育毛サロンもよい方向に向かっているようです。ということは、薄毛の改善に満足している、または解約時も納得できているということですね。
育毛サロンで安心して薄毛対策を行うのなら「日本毛髪工業協同組合」加盟店がオススメです。