胃薬などの消化器官用薬は薄毛の原因になる可能性がある!
胃薬を頻繁に飲んでいると薄毛になるかもしれない?
スピーチ、プレゼンといった人前に立つときや、仕事の締め切りが近づいたときなど「ちょっと胃が痛くて…」と感じている人は少なくありませんね。
テレビCMのせいかもしれませんが、胃が弱くて困っている人は常備薬として胃薬を持ち歩いている方もいます。以前の僕もそうでした。いついかなる時も胃の不調に対応できるようにしていました。
でも、その胃薬が薄毛の原因になるとしたら今後も胃薬を飲み続けますか?
欧米人に比べて胃が繊細な日本人
欧米人は、何百グラムのお肉を頬張り、その後にバケツサイズのアイスクリームを食べてもケロッとしています。しかし、日本人はこの話を聞くだけでもお腹いっぱいになる人も少なくありません。欧米人と日本人の違いは何でしょうか?
太古から動物性の食品を摂り続けてきた欧米人に比べ、稲などの穀物が育ちやすい気候で米を主食としてきた日本人では胃の構造が異なるようです。
欧米人の胃は、動物性の食物の消化吸収を行うために、胃酸の分泌が多く頑丈だと言われています。また、日本人に比べ腸が短いのは接種した動物性たんぱく質 を分解する際に作られる有害物質を早く排出されるためだと言われています。ライオンなどの肉食動物の腸が牛などの草食動物に比べて短いのと同じですね。
それに比べ、日本人は消化の良い穀物が主食なので、胃が華奢で繊維質の多い食物を吸収するために腸が長いとされています。
参考文献:エーザイ 「教えてかっちゃん!vol.04 日本人の胃、欧米人の胃」
胃の不調の原因は身近なものばかり
日本人は欧米人に比べ胃が繊細だという元々の性質に重ね、胃の調子が悪くなる原因も身近なものが多いです。
- 食べ過ぎ、飲み過ぎ
- 早食い
- 就寝前の食事
- ストレスなど
食べ過ぎ、飲み過ぎ
ついついやってしまう「食べ過ぎ」は満腹神経が反応する前にどんどん食べてしまい、胃が容量オーバーになった状態です。もちろん消化にも時間がかかるので「胃が重たい」「胃がもたれる」という状態になります。
早食い
早く食べるということは、よく噛んでいないということになります。「胃」はあくまで消化する器官ですので、細かく砕かれていない食物を消化するのに時間がかかり胃もたれ、胃痛の原因になります。
就寝前の食事
就寝前の食事は、すぐ横になることと胃酸が逆流しやすく、また、胃の中に長時間食べ物が残ってしまい胃があれる、胃がもたれる原因になります。
ストレス
ストレスは、胃の働きをコントロールしている自律神経がバランスを崩してしまい、胃の運動や胃酸の分泌が正常に行えず胃痛の原因になります。
「胃薬」の主な役割は胃酸を抑えるということ
胃の調子が悪くなれば、胃薬の出番になりますが胃薬の主な役割は「胃酸を抑える」ことです。
しかし、この胃薬が薄毛の原因になる可能性があります。
H2受容体拮抗剤(H2ブロッカー)
胃には胃酸の分泌を促進させるH2受容体があります。このH2受容体に伝達物質のヒスタミンが作用することで胃酸分泌が促進されます。このヒスタミン作用に拮抗することで胃酸の分泌を抑え、胃潰瘍、逆流性食道炎などの治療に使われます。
- シメチジン
- ラニチジンなど
プロトンポンプインヒビター(PPI)
H2受容体拮抗剤よりも、胃酸分泌抑制作用が強いのが特徴です。H2受容体拮抗剤と異なる点は、胃酸を分泌する「プロトンポンプ」に直接作用するので確実に、しかも強力に効果を発揮します。胃潰瘍、逆流性食道炎、十二指腸潰瘍などの治療に使われます。
- ランソンプラゾール
- オメプラゾールなど
胃痛は日常生活で改善が可能!
あくまで僕個人の意見ですが、胃痛は日常の生活を整えることで改善は可能です。もちろん胃がんや胃潰瘍といった重篤なケースは除きます。先に紹介しました「胃の不調の原因」では、そもそも食べ方を意識していないということです。
- 食べる量、種類を体調に合わせる
- 「胃は消化する器官」を意識して、よく噛んでゆっくり食べる
基 本は、この2つを守れば胃の健康は保たれるのではないでしょうか。僕も以前は逆流性食道炎に悩んでいて、胃カメラも2度飲んでいます。医者には「食道が緩 い」となんとなく恥ずかしい思いをさせられ、「改善はしません。手術もありますが手術するほどでもありません。」と言われて途方に暮れていましたが、「ゆっくりよく噛む」を実践してからは一度も「逆流性食道炎」だけでなく「胃痛」で悩むことはなくなりました。
もちろん胃薬は常備しないどころか、家にも置いていません。
「ゆっくりよく噛む」は、胃薬を飲む必要がなくなるので薄毛のリスクも一部回避できるし一石二鳥です。