白髪の人は薄毛にならないって本当?
白髪の人は薄毛にならない?
僕に薄毛の兆しがまだ見えなかった頃から、「白髪の人は薄毛にならない」というウワサがありました。
僕は、「父も薄毛だし祖父も薄毛だったらしいから間違いなく薄毛になるんだろうな」と漠然と将来を悲観的に捉え、「どうせなら白髪の方が何倍もマシだ」と心の底から願っていたことを覚えています。
でも、実際に薄毛に悩むようになりあの「白髪の人は薄毛にならない」というウワサがウソだったということを知りました。
だって僕は白髪交じりの薄毛になったからです。
そもそも白髪ってなに?
不思議なのは、どうして髪が白くなるのかということです。僕たち日本人は髪が真っ黒です。
僕も20代のときに赤く髪を染めました。そのときに、
「あなたの髪はともて健康で、1回の脱色じゃ全然色が抜けない」
と美容師さんに言われたのが懐かしいです。本当に。
髪が黒いのは「メラニン色素」のため
そもそも、僕たちの髪は生まれてきたときは白髪で、すぐに「メラニン色素」によって黒く染められます。日焼けとかすると肌が黒くなりますよね。あれも同じくメラニン色素によるものです。
メラニン色素は、細胞を紫外線から守るための大事な役割を果たしています。僕たちの細胞には核となるDNAが存在しますが、このDNAが非常に紫外線に弱く、これが紫外線により破壊されるとガンなどの病気になる可能性が高まることが分かっています。
黒髪にはそういった外からの刺激を防ぐ大事な役割があります。
白髪にはどうしてなるの?
髪が黒いのはメラニン色素によるものですが、このメラニン色素はメラノサイトという細胞から作られます。このメラノサイトは髪を生み出す毛母細胞と隣り合わせのように並んでいるのですが、様々な原因でメラノサイトの機能が低下し、メラニン色素が作れなくなるからです。
薄毛の原因についてですが、以下表の通りいくつか考えられます。
老化 | 大体30代の半ば頃から見られはじめます。しかし、年齢だけで言い切れるものではなく、個人差があるのも特徴です。 |
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銅などの栄養不足 | 細胞が活発に活動するには、当然そのエネルギーの源が必要になります。銅などのミネラルや、ビタミン群、たんぱく質(アミノ酸)などは、髪を作り出すためにも必要で、同じくメラニン色素を作り出すためにも必要です。食生活の乱れによりうまく補給できないことが白髪の原因の1つと考えられています。
また、薄毛の原因でもある血行不良は、同じく白髪も同様に上記ミネラル等の栄養素を上手く運ぶことができなくなるので、白髪の原因でもあるといわれています。 |
生活習慣の乱れ | 髪の成長は22時から2時までの間が1番活発になります。寝る時間が毎日バラバラだったり、睡眠不足などで生活のリズムが乱れてしまい、結果白髪の原因になります。 |
ストレス | ストレスは身体の抵抗力を奪いますので、本来の機能を正常に保つことが難しくなります。 |
病気・薬の副作用 | 胃腸疾患、貧血症などの病気により白髪が増えるケースがあります。また、薬の服用による副作用によって白髪になるケースもあります。 |
遺伝 | 親子で顔が似るように、ある程度遺伝により受け継ぐ物があります。白髪もその1つだと言われています。 |
どうでしょうか?
薄毛の原因の記事にも書きましたが、白髪になる原因は薄毛の原因にかなり近いものがあります。
「白髪の人は薄毛にならない」どころか、「白髪の人は薄毛になりやすい」というのが本当のところなのではないでしょうか。
なぜ、「白髪の人は薄毛にならない」というウワサが広まったのか?
僕の結論では、「白髪の人は薄毛になりやすい」ということですが、ではなぜ「白髪の人は薄毛にならない」なんてウワサが広まったのでしょうか?
歳を重ねる毎に様々な原因で白髪の人が1人2人と増えていきます。見渡したところ、ほとんどの年配の方が白髪だと言っても過言ではないですよね。
ということは、「髪が残っている人」は「白髪の人」という構図ができあがります。
結果「白髪の人は薄毛にならない」というウワサのできあがりです。
最初にも書きましたが、僕は薄毛でも悩み白髪も生えています。悲しい話が生き証人なワケです。
白髪の対策はそのまま薄毛の対策にも繋がります。諦めずに一緒に頑張って薄毛、白髪対策していきましょう!